龍の彫刻に見とれる「願いが叶う」西叶神社に行ってきました

横須賀市

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なぜこの神社に惹かれたのか

「西叶神社から回ったほうがいいよ」

そう聞いて、素直にそうすることにしました。理由は特にありません。
人から勧められると、なんとなく従いたくなるタイプなんです。

浦賀という場所自体、そんなに馴染みがあったわけじゃありません。
でも「叶う」という名前の神社があると聞いて、ちょっと気になっていました。
願いが叶う、って言葉に弱いんですよね、正直。

由緒はこんな感じです

創建は平安時代末期、1181年頃と伝わっています。文覚上人という僧が、
源頼朝の源氏再興を願って、京都の石清水八幡宮から神様を勧請して建てたのが始まりだそうです。

その願いが本当に叶って源氏が再興したことから、「叶大明神」と
呼ばれるようになったと言われています。
名前の由来まで、ちゃんと物語があるんですね。

ご利益は

諸願成就、良縁に恵まれる縁結び、商売繁盛。このあたりが西叶神社のご利益とされています。

名前が名前なので、何でも叶えてくれそうな気がしてきます。
実際そう思って手を合わせている人、多いんじゃないでしょうか。

歩いてみた道のり

私は久里浜駅から歩いて向かいました。
電車一本で来られる距離ではあるんですが、
歩くと発見があって好きなんです。
途中、馬頭観音が道端にひっそり立っていました。
個人的に馬頭観音を見つけるとテンションが上がるので、これだけで来た甲斐がありました。

そのすぐ近くで、「ええじゃないか」の逸話が書かれた看板を見つけました。話には聞いたことがあったんですが、まさかここだったとは。1867年の秋、神社前の砂糖問屋の樽から大神宮のお札が出てきて、大騒ぎになったそうです。以後、浦賀のあちこちでお札が降るという現象が相次いで、人々は吉兆だと喜んで、通りすがりの人にまで酒や赤飯を振る舞ったとか。遠くからホームレスの人まで集まってきて、街が収拾つかないくらいの騒ぎになったと書いてありました。
こういう歴史の断片に出会えるのが、歩く参拝のいいところだと思います。

いよいよ本殿へ

階段を上がると、社殿が見えてきます。

ここで見てほしいのが、社殿の彫刻と狛犬です。

社殿は一度焼失していて、その後、
江戸時代の後期に建て直されたものだそうです。
手がけたのは安房の彫刻師、後藤利兵衛義光。
彼の出世作とも言われる代表作なんだそうです。

龍の彫刻を見たとき、思わず立ち止まりました。
まるで今にも動き出しそうで。写真じゃ伝わりきらないと思うんですが、
それくらい迫力がありました。

社殿の中には入れなかったんですが、八幡太郎義家の絵馬や、天井に墨絵の龍もあるそうです。
見られなかったのがちょっと心残りです。

狛犬もぜひ見てほしいところで、こちらの狛犬は左右とも口を開けているように見えます。
対岸の東叶神社の狛犬は逆にどちらも口を閉じているらしくて、
東西で一対になっているという説もあるそうです。柱の陰から様子をうかがっているような、
隠れた狛犬もいるので、探してみてください。

境内には老山福寿弁財天という弁財天も祀られています。詳しい由来は叶神社史にも残っておらず、
分かっていないそうなんですが、今でも大切に祀られていて、芸能上達や幸福、
財宝を招く神様として信仰されています。毎年4月1日には福寿弁財天例祭も
行われているとのことでした。

カウンセラーの視点から少し

願いが叶う、という言葉について、少し思うことがあります。
交流分析という心理学の考え方では、人にはそれぞれ「自分に許可を出す力」みたいなものが
あるとされています。願い事って、口に出したり、手を合わせたりする瞬間に、
自分の中で「叶えてもいいんだ」って許可を出している面もあるんじゃないかと思うんです。
神社にお参りするというのは、外にある神様に頼る行為であると同時に、
自分の願いを一度言葉にして、自分自身に認めてあげる時間でもあるのかもしれません。

「ええじゃないか」の逸話も、興味深いなと思いました。人はお祝い事や吉兆があると、
見ず知らずの人にまで振る舞いをしたくなるものなんですね。喜びを独り占めせずに
分け合いたくなる、というのは、今も昔も変わらない人の性質なんだろうなと感じました。

アクセス・周辺情報

最寄駅は京急線の浦賀駅です。駅からバスで「京急久里浜駅行き」または「JR久里浜駅行き」に乗り、「紺屋町」で下車すると徒歩約1分です。京急久里浜駅からも同じバスで行けます。
なお、バスの時刻や運行状況は変わることもあるので、お出かけ前に最新の情報を確認していただくと安心です。対岸には東叶神社があります。陸続きでも歩いて行けますが、西叶神社のそば(神社を背にして右側)から出ている「浦賀の渡し」という渡し船を使うのもおすすめです。
料金は片道大人400円、往復600円でした。

ただ運賃や運航会社は変わることもあるようなので、こちらも念のため確認してから
向かうと安心です。乗船時間は3分ほどですが、海の上を渡るちょっとした非日常が味わえます。

おわりに

西叶神社は、名前だけでもちょっと心が軽くなるような神社でした。
彫刻や狛犬、歴史の逸話まで、見どころが多くて時間があっという間でした。

対岸の東叶神社と合わせて訪れると、また違った雰囲気を感じられると思います。
浦賀まで足を運ぶ機会があれば、ぜひ両方お参りしてみてください。

宿泊先を探している方は、こちらからチェックしてみてください。

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