前回のつづき、いよいよ最終編
前回は、朱色が鮮やかな中津宮までお話ししました。
今回はいよいよ最終回です。中津宮を過ぎ、山ふたつを越えた先にある
「奥津宮」までの道のりをお届けします。
江の島でいちばん奥まった場所にあるお宮です。
奥津宮ってどんなところ?


奥津宮は、江の島でいちばん高い場所に鎮座するお宮です。
ご祭神は多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)。辺津宮・中津宮の女神さまの、
いちばん上のお姉さんにあたる神さまだそうです。
かつては「本宮」、あるいは「御旅所(おたびしょ)」と呼ばれていたそうです。
岩屋に創建された本宮は、4月から10月の間は海水が入り込んでしまうため、
その期間だけご本尊が遷される場所として、奥津宮が設けられたのだと言われています。
奥津宮のご利益


海を守る神さまということで、海上守護や航海安全のご利益があるとされています。
また、金運アップや、交通安全、縁結びのご利益もあると言われています。
実際に歩いてみた道のり
中村屋羊羹店を通り過ぎ、市指定重要有形民俗文化財の庚申塔の先へ進むと、
奥津宮の鳥居が見えてきます。

この石鳥居は、源頼家が建てたものだそうです。
少し低めのつくりで、歴史の重みがそのまま形に
なっているような佇まいでした。
きっと、頼朝も見に来たとおものです。

奥津宮に向かう手前、右側に目をやると「亀岩」という石があります。
表面が甲羅のように盛り上がっていて、本当に亀の背中みたい。
日常の中に、ふいに非日常が顔を出す。
そんな江の島らしい不思議さが漂う場所でした。
奥津宮にたどり着く前には、狛犬にもぜひ目を向けてみてください。
彫刻がとても細かくて、表情や毛並みの一本一本まで丁寧に彫られているのが分かります。


境内に入ると、辺津宮や中津宮とはまた違う、静かで凛とした空気が流れています。
参拝するときは、ぜひ頭上も見上げてみてください。「八方睨みの亀」がいます。
今かかっているものはイミテーションで、本物は別の場所に保管されているそうです。
私は、辺津宮・中津宮・奥津宮と三社ありますが、一番好きな場所です。

龍宮(わだつみのみや)へ


奥津宮の隣には、龍宮(わだつみのみや)というお社があります。
御祭神は龍宮大神。岩屋本宮の、ちょうど真上にあたる場所に位置しています。
龍宮を出て岩屋へ向かう道にも、鳥居がひとつあります。不思議な柄が彫られていて、
これは火消しのも組が奉納したものだそうです。ここも一見の価値ありです。



実は私が子どもの頃には、この龍宮はありませんでした。
だから今でも、少しだけ違和感というか、不思議な感じが残っています。
でも、それもまた江の島が時代とともに姿を変えてきた証なのかもしれません。
歩きながら感じたこと
辺津宮、中津宮とめぐってきて、最後に奥津宮へたどり着いたときには、
ちょっとした達成感がありました。
同じ江の島の中でも、場所によってこんなに空気が変わるのかと、
歩きながら何度も驚かされました。子どもの頃の記憶と、今目の前にある景色。
同じ場所なのに、少しずつ違う。皆さんにも、そんなふうに時間の重なりを感じる場所です。
アクセスと周辺情報
中津宮から奥津宮までは、徒歩10分ほどです。
サムエル・コッキング苑や「山ふたつ」を通る道のりで、
階段の上り下りが続きます。歩きやすい靴と、休憩できる水分は準備しておくと安心です。
奥津宮からさらに階段を下ると、江の島岩屋にも足を延ばせます。
江島神社の発祥の地とされる洞窟で、時間に余裕があればぜひ訪れてみてください。
なお、バスの時刻や運行状況は変わることもあるので、
お出かけ前に最新の情報を確認していただくと安心です。
3つのお宮をすべてめぐると、ちょっとした一日がかりの散策になります。
江の島でゆっくり一泊してから回るのもおすすめです。
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さいごに
辺津宮、中津宮、奥津宮。3つのお宮をめぐる中で、同じ江の島なのに、
場所ごとにまったく違う表情を見せてくれることに気づきました。
もし江の島に行く機会があれば、1つのお宮だけで終わらせず、
ぜひ3つとも巡ってみてください。きっと、それぞれの場所で違う何かを感じられると思います。
3回にわたる江の島の記録、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
心理学を教えている著者が、“心の声”をテーマにした深い内容を
noteの有料シリーズとして連載しています。
ブログでは書けない心の仕組みを、丁寧に解説しています。



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